「あなたって、変な人ね。拍子抜けしちゃうわ…。
でも、あたし絶対あなたに負けないからねっ!深海さんだって譲らない!」
「へ?!」
それだけ言い残し、真っ赤な顔をしてはるなはその場を去っていった。
もしかして、はるな…。
「なんだ、やっぱりただの妬みじゃんかね~!」
「わかりやすいのよ、あの子も十分」
「へ?!もしかしてはるなさんって深海さんのこと!!」
「えぇ~!?さくら気づいてなかったの~?!
はるながこの店で1番に拘り続けているのも、頑張るのも全部深海さんのために決まってんじゃん!!だから深海さんがさくらに構うのが面白くないんじゃん~!」
「えぇ!!!じゃあ全然誤解じゃん!深海さんとあたしなんっもないし!」
そうだったのか。はるなは深海が好きで、深海がわたしの心配をしたりするのが面白くなかったのか。そう考えれば可愛いもんじゃないか。好きな人の店でナンバー1でいたいからとか、好きな人のために頑張るなんて健気だ。
「あたしには到底信じられないけどね…。
夜の男好きになって、その男のために頑張ったって、利用されてるだけじゃない…
そんな風に自分を消耗するなんて疲れるだけじゃない…」
綾乃はそう言ったけれど
この世界はそんな女の子たちが実に多かった。
あの子も、あの子だって…。
お金と見栄やプライド。地位や名誉。欲しいものはたくさんあった。
ひとりぼっちだと、孤独を感じやすい仕事だからなおさら。沢山のお客さんに愛されても、欲しい愛はただひとつだった。それは、またわたしも…。
でも、あたし絶対あなたに負けないからねっ!深海さんだって譲らない!」
「へ?!」
それだけ言い残し、真っ赤な顔をしてはるなはその場を去っていった。
もしかして、はるな…。
「なんだ、やっぱりただの妬みじゃんかね~!」
「わかりやすいのよ、あの子も十分」
「へ?!もしかしてはるなさんって深海さんのこと!!」
「えぇ~!?さくら気づいてなかったの~?!
はるながこの店で1番に拘り続けているのも、頑張るのも全部深海さんのために決まってんじゃん!!だから深海さんがさくらに構うのが面白くないんじゃん~!」
「えぇ!!!じゃあ全然誤解じゃん!深海さんとあたしなんっもないし!」
そうだったのか。はるなは深海が好きで、深海がわたしの心配をしたりするのが面白くなかったのか。そう考えれば可愛いもんじゃないか。好きな人の店でナンバー1でいたいからとか、好きな人のために頑張るなんて健気だ。
「あたしには到底信じられないけどね…。
夜の男好きになって、その男のために頑張ったって、利用されてるだけじゃない…
そんな風に自分を消耗するなんて疲れるだけじゃない…」
綾乃はそう言ったけれど
この世界はそんな女の子たちが実に多かった。
あの子も、あの子だって…。
お金と見栄やプライド。地位や名誉。欲しいものはたくさんあった。
ひとりぼっちだと、孤独を感じやすい仕事だからなおさら。沢山のお客さんに愛されても、欲しい愛はただひとつだった。それは、またわたしも…。



