「あー、今日疲れた。帰って寝るわ、じゃ」
「じゃって…。あたしも一緒に帰るよ!」
「冷たい女だな、誕生日くらいおっさんが起きるまでいてあげればいいじゃん」
「え…でも…」
「別に何もしねーだろ、あの人」
「そんな事…わかってるけど…」
涼がわたしの頭を数回ぽんぽんと叩いて、家から出て行った。
結局わたしは帰るに帰れず、朝日の家にぽつんと置き去りにされた。
「あ、光にライン!」
光の事を思い出して、すぐに携帯を開く。
もう時間は朝だ。
何件かラインが届いていた。
「おーい」
「もしかして酔いつぶれた?!」
「だいじょうぶか?」
光のラインのひとつひとつにズキズキと胸が痛んだ。
「連絡遅くなってごめんね!珍しく美優ちゃんが潰れて色々と大変だった!
疲れたからもう寝るね!」
嘘をひとつつくたびに、また胸が痛んだ。
わたしは何故こんな嘘をついてまで、朝日の家にいるのだろう…。
ぼんやりと画面を見ていたら、光からの返信がすぐに返ってきた。



