「俺きゅんきゅんさせてた?」
「自覚ないって怖いわー…」
私たちはとても気が合った。
その日にお互い番号交換をして、暇さえあればラインの交換をしたり、電話をしたり
人生で初めて出来た男友達だった。
七色グループでよく話す黒服たちは友達って感じではなかったし、それから私たちは同業ということもあり心置きなく話せる友達になった。
「おはよー!あれ、さくら同伴じゃないの?」
数日後、更衣室で携帯をいじってると美優が出勤してきた。
「うん。今日は同伴じゃないよー」
「呑気だねぇ…。そんなんでゆいとの勝負大丈夫?」
「だいじょうぶ…だと思う。
現時点では負けてますけど」
今まで一度だってゆいに売り上げで抜かされた事はなかった。
けれど、月が半分過ぎてもゆいの方が売り上げが上なのは初めての事だった。
売り上げと比例するようにゆいは、お店で自分のお客さんにさえ横暴になっていた。
いつもにこにこしながら隣で座っているゆいが好きだったお客さんが何人か離れた事はわかっている。それはゆいのセールスポイントでもあったのだから。
連日今まで飲まなかったお酒を飲んで、お客さんに無理をさせている姿を見ていた。



