「さくらー、飲みに行こう!」
更衣室で着替えてるとゆいが話をかけてきた。
無邪気に笑い、わたしを素直に好きだという彼女を嫌いには全然なれない。
光との関係を考慮した上でも。
「あー、ごめん。今日アフター入ってる」
「えーつまんなぁいー、アフターなんてよくするねぇ…」
お店に来てくれても指名が重なれば席にはあまりつけない事がある。
そういった時わたしは進んでアフターに行くようにしていた。
「アフターは時給発生しないんだよー…」
更衣室の床に座り込み、携帯をいじりながらそう言った。
「ゆいはお客さんに好きだとか言われないの?」
「言われるよ。結婚してって」
「そういう時どうやって返してるの?」
「んー、結婚してる人ととは結婚できないって言う。
そしたらよく離婚するっていうけど、そしたら簡単に奥さんを捨てる人とは結婚出来ないっていう」
いつものように笑いながらゆいは言った。
よく見ていたら、ゆいのお客さんは確かに既婚者の年配の人が多い。
そういった人は余り色恋をせずにスマートに飲む人が多いのだ。
けれどゆいのお客さんはゆいを本気で好きになる人がとても多かった。
本人は意識していないのだろうが、知らず知らずに無防備なゆいはそういう対象になりやすくもあった。
更衣室で着替えてるとゆいが話をかけてきた。
無邪気に笑い、わたしを素直に好きだという彼女を嫌いには全然なれない。
光との関係を考慮した上でも。
「あー、ごめん。今日アフター入ってる」
「えーつまんなぁいー、アフターなんてよくするねぇ…」
お店に来てくれても指名が重なれば席にはあまりつけない事がある。
そういった時わたしは進んでアフターに行くようにしていた。
「アフターは時給発生しないんだよー…」
更衣室の床に座り込み、携帯をいじりながらそう言った。
「ゆいはお客さんに好きだとか言われないの?」
「言われるよ。結婚してって」
「そういう時どうやって返してるの?」
「んー、結婚してる人ととは結婚できないって言う。
そしたらよく離婚するっていうけど、そしたら簡単に奥さんを捨てる人とは結婚出来ないっていう」
いつものように笑いながらゆいは言った。
よく見ていたら、ゆいのお客さんは確かに既婚者の年配の人が多い。
そういった人は余り色恋をせずにスマートに飲む人が多いのだ。
けれどゆいのお客さんはゆいを本気で好きになる人がとても多かった。
本人は意識していないのだろうが、知らず知らずに無防備なゆいはそういう対象になりやすくもあった。



