「そうだよー!さくらちゃん!
THREEはいい意味で刺激になると思うよ~?お店にいる女の子のレベルもシーズンズとは全然違うし、客層も全然違う!さくらちゃんにとってもチャンスだと思うよ!」
原田も続けて言う。
「とりあえずさくらは1月からTHREE。もう来れは決定事項だから」
そう、朝日が切り捨てた。
言い返したい気持ちでいっぱいだったけれど、何を言っても、朝日や原田に言い負かされてしまう気がして何も言えなくなってしまった。
事務所を出て、すぐに深海に詰め寄った。
「深海さんは知ってたの…?」
「女の子の系列移動はよくある話だから…」
「あたし、やだよ…。シーズンズにいたい…!
深海さんのお店で働きたいし、お店の女の子とも別々のお店で働くなんて嫌だよ…」
「さくら、シーズンズより上のお店に移動させられるって事はお前が認められたって事でもあるんだよ?自分の力が認められて嬉しいだろ?
実際にさくらはシーズンズにいたまんまじゃもったいないと思う。
お前は高級店に移った方が自分のためにもなる」
諭すように優しく言う深海。でもそんなの全然わかんないんだよ。
その時大切な事にハッと気づいた。
「てゆーか、引っ越しの時に光言ってた…
あの原田さんって人が部長になるから、管理するお店分けるって…
あたしが行くTHREEは原田さんが担当なんだよね?じゃあ、あたし、光の担当のお店の女の子じゃなくなるって事?」



