「まぁ…なんにせよ…付き合えなくても今は好きだって思ってもらえてる事で十分なんだ…」

「まぁさくらがいいならいいけどね…」

「そぉだよ!これで綾乃とも付き合ってなかったって事もはっきりわかったし、それだけで何かいい感じ~じゃない~?」

「これでがちで綾乃さんとも付き合ってたら人間のクズだけどね」

「や、多分それはないんじゃないかな…。深海さんも言ってたし」

「そぉ、深海さんが言うなら間違いないかもね」

はるなの全てはどうやら深海で決まるらしい。
けれど綾乃については、深海の言葉を信じたいと思う。
あの人は慰めとか情けをかけるような人じゃないし、嘘をつくような人間は思えないからだ。

「それよりはるなもうクリスマスコスプレ買ったぁ?」

「買ったわよ、セクシーサンタ」

「わたしはトナカイにしたの~ちょ~可愛いよぉ!」

「うんうん、美優ちゃんにすごい似合いそうだったよね」

「まぁあんたは色気のくそもないからトナカイがお似合いじゃない?」

「もぉ~はるなはぁ~!」

わたしもサンタのコスプレをお店用に買った。
色は白だ。
白のサンタなんて珍しいし、お店の女の子ともかぶらなそうだったから。
それに白は光がわたしに1番似合う色と言ってくれた。
お店で着るワンピースも好んで白を選ぶようにしていた。