【完】さつきあめ

「光の家みたいなおうち!!
広さは2LDくらいで!ベランダから街の夜景が広がって見える感じの家がいいの!!」

「じゃあ、俺のマンションにくる?」

美優と共に、一瞬目が点になった。
考えていたことはどうやら美優と同じようだった。

「えーーーーーーー?!
社長、それって同棲?!やっぱデキてんじゃんかぁ~!!」

「違う違う、俺の部屋じゃなくて、俺と同じマンションに引っ越してくればって言ったの。
勿論俺も借りてるくらいだから夜の住人に強いマンションだし、セキュリティーもしっかりしてるし、俺の階より上も空いてると思うよ?もしあれだったら不動産会社に聞いてやろうか?」

光と同じマンション、考えもしなかった。
光の側に住めるのは確かに嬉しい。けれど、同じマンションに住むということは、光が綾乃や他の女の子を連れ込んでるのも見てしまうのではないのだろうか。

「きゃー!それいいじゃん!いい感じ!さくらそうしちゃいなよ!」

「ん~…とは言っても…」

「でもぉ~同じお店で働く男女が同じマンションに住むなんて!きゃー!
ぜぇったい社長、さくらを家に連れ込むでしょう?」

1人興奮気味に喋る美優は、にやつきながら光を指さした。

「馬鹿か、」

「さくらだけじゃないだろーけどぉ~
色々な女どぉせ連れ込んでるんだろ~」

「馬鹿か、お前、俺は自宅に遊びの女は連れ込まない主義。
やるならホテルに連れ込むからな」

「あー、そういうタイプ、本命しか家にいれないやつかぁ~!やるならホテルとか、社長が言うとリアリティありすぎるんだけど~」