好きになるわけはないけれど、心がときめいたのは確か。
それでもやっぱり光の事があるから、誰かを好きになることは当分なさそうだ。
「心配してくれるのはありがたいけど…当分誰も好きになれそうにないや…」
「やっぱり…まだ社長の事が好きなの…?」
昔あった噂。
光と綾乃は付き合っている。それが最近になってまた言われるようになったのは、綾乃が目立った行動をとっているためだ。
それは勿論美優の耳にも、お店の女の子の耳にも入っていて、初めはんなわけないよ、と言っていた美優さえ、最近の綾乃の変化を敏感に察知している。
女の子とは元々着かず離れず、けれど嫌われていたわけじゃない。むしろ女の子に優しくしていた綾乃は好かれていた。
しかし社長と噂にでもなれば、少なからず女の子から良くは思われない。
それを知ってか、綾乃はわたしとは勿論美優とさえ距離を置いた。
「ねぇ~!!さくら~!!今日は飲みに行こうよ!何かすっごく飲みたい気分!」
「いいね!飲みいこ!」
美優と話していると、綾乃が更衣室に入ってきた。
「お疲れ様」
そんな事務的な会話はそれでもしてくれていた。でもそれは以前とは違う。
一緒に飲みに行ったり、遊びに行ったり、くだらない会話をしたり、そんな時間はなくなっていた。美優は何よりもそれが悲しいと言っていた。
「桜井社長、良かったじゃない」
「あ、うん、まぁ…」
「お金持ちって本当に気まぐれで、時たま面白い事するわよね」
「うーん。ちょっと変わってる人かなぁって思うよ」
「あの手の社長は若いし、毎日接待とか言って飲み歩いてるタイプよ。
見た目だけでもモテそうだから、女の扱いも上手だろうし、でも気に入ったら毎日でもお店に通ってくれるようなタイプ。仕事が忙しすぎてお金の使い道もないだろうし、大切にするようにね」
「…うん」
それでもやっぱり光の事があるから、誰かを好きになることは当分なさそうだ。
「心配してくれるのはありがたいけど…当分誰も好きになれそうにないや…」
「やっぱり…まだ社長の事が好きなの…?」
昔あった噂。
光と綾乃は付き合っている。それが最近になってまた言われるようになったのは、綾乃が目立った行動をとっているためだ。
それは勿論美優の耳にも、お店の女の子の耳にも入っていて、初めはんなわけないよ、と言っていた美優さえ、最近の綾乃の変化を敏感に察知している。
女の子とは元々着かず離れず、けれど嫌われていたわけじゃない。むしろ女の子に優しくしていた綾乃は好かれていた。
しかし社長と噂にでもなれば、少なからず女の子から良くは思われない。
それを知ってか、綾乃はわたしとは勿論美優とさえ距離を置いた。
「ねぇ~!!さくら~!!今日は飲みに行こうよ!何かすっごく飲みたい気分!」
「いいね!飲みいこ!」
美優と話していると、綾乃が更衣室に入ってきた。
「お疲れ様」
そんな事務的な会話はそれでもしてくれていた。でもそれは以前とは違う。
一緒に飲みに行ったり、遊びに行ったり、くだらない会話をしたり、そんな時間はなくなっていた。美優は何よりもそれが悲しいと言っていた。
「桜井社長、良かったじゃない」
「あ、うん、まぁ…」
「お金持ちって本当に気まぐれで、時たま面白い事するわよね」
「うーん。ちょっと変わってる人かなぁって思うよ」
「あの手の社長は若いし、毎日接待とか言って飲み歩いてるタイプよ。
見た目だけでもモテそうだから、女の扱いも上手だろうし、でも気に入ったら毎日でもお店に通ってくれるようなタイプ。仕事が忙しすぎてお金の使い道もないだろうし、大切にするようにね」
「…うん」



