携帯の写メは、1度行ったことがある光の自宅のマンションで
入り口に写っているのは親密そうに寄り添う光と綾乃だった。
2人が付き合ってる予感とか噂はもう何度も聞いた。
けれどこういった決定的な瞬間は見たことがなかった。
わたしが1度だけ訪れた光の家に、綾乃は平然と行っていた。
「綾乃さんとナンバー1争えば争う程惨めにならないか?」
惨めな思いがこみ上げてきて、泣きたい気持ちでいっぱいだった。
けれど強くなりたいなら俺の前で泣くなと言った高橋の言葉を思い出して、ぐっと拳を握りしめた。
「惨めになんかならない!」
「綾乃さんは有明さんと影でこそこそ関係を続けて、お前が有明さんを好きなのを知ってて面白がってんだよ。それで今度はお前が頑張ろうとすれば潰しにきた。あの人はそういう人なんだ」
「綾乃ちゃんはそんな人じゃない!」
「お前なー…どこまで人が良いんだよ。
結局こんな色恋や金でどろどろしてる世界だぞ?表では仲の良いふりして、影じゃああざ笑ってんだよ!いい加減気づけよ!綾乃さんも有明さんも信じるのやめろ!」
高橋の口調が強くなる。
それはわたしを本当に心配してのものだったのかもしれないけれど。
高橋はずっと綾乃と光の関係を知ってて、わたしに社長を好きになるのはやめておけっていったんだ。
「やだ!やめない!
それにあたしは…ただ単に綾乃ちゃんに勝ちたいとか、光のためだけで1番になりたいって思ったわけじゃない!光に想いが届かなくたっていい!
あたしはあたしのために、この世界でしか叶えられない願いのためにナンバー1になりたいの!それに…たとえ綾乃ちゃんと光が付き合っていようが光を好きな気持ちをやめたりなんかできない!」
入り口に写っているのは親密そうに寄り添う光と綾乃だった。
2人が付き合ってる予感とか噂はもう何度も聞いた。
けれどこういった決定的な瞬間は見たことがなかった。
わたしが1度だけ訪れた光の家に、綾乃は平然と行っていた。
「綾乃さんとナンバー1争えば争う程惨めにならないか?」
惨めな思いがこみ上げてきて、泣きたい気持ちでいっぱいだった。
けれど強くなりたいなら俺の前で泣くなと言った高橋の言葉を思い出して、ぐっと拳を握りしめた。
「惨めになんかならない!」
「綾乃さんは有明さんと影でこそこそ関係を続けて、お前が有明さんを好きなのを知ってて面白がってんだよ。それで今度はお前が頑張ろうとすれば潰しにきた。あの人はそういう人なんだ」
「綾乃ちゃんはそんな人じゃない!」
「お前なー…どこまで人が良いんだよ。
結局こんな色恋や金でどろどろしてる世界だぞ?表では仲の良いふりして、影じゃああざ笑ってんだよ!いい加減気づけよ!綾乃さんも有明さんも信じるのやめろ!」
高橋の口調が強くなる。
それはわたしを本当に心配してのものだったのかもしれないけれど。
高橋はずっと綾乃と光の関係を知ってて、わたしに社長を好きになるのはやめておけっていったんだ。
「やだ!やめない!
それにあたしは…ただ単に綾乃ちゃんに勝ちたいとか、光のためだけで1番になりたいって思ったわけじゃない!光に想いが届かなくたっていい!
あたしはあたしのために、この世界でしか叶えられない願いのためにナンバー1になりたいの!それに…たとえ綾乃ちゃんと光が付き合っていようが光を好きな気持ちをやめたりなんかできない!」



