「さくら、ちょっといい?」
その日の営業終了後、高橋から呼び出された。
「どうしたの?」
「なんか頑張ってるみたいだね」
「頑張れって煽ってたのずっと高橋くんの方じゃない。レイさんの時も!本当にあたし辛かったんだからぁ…」
「ごめん、ごめん、なんかやる気だしてほしくってさ。せっかくさくら才能あるんだし」
「だから今期は絶対にナンバー1になりたい、いや、てかなる!」
ばつの悪そうな顔をして、スキンヘッドの頭をかく。
なんとなく、不穏な空気。
「大丈夫だよ?今回は…。」
「いや、そうじゃなくってさ、色々と綾乃さんとやりあって、綾乃さんと争ってるみたいだけど」
「高橋君にとっては都合いいんじゃないの?
誰とやりあおうが、あたしさえやる気になれば」
「綾乃さんと争っても、さくらが惨めになるだけなんだ…」
「なにそれ、あたしが綾乃ちゃんにかなわないってこと?」
「そうじゃなくて、はっきり言っとくわ、これ」
高橋が自分の携帯をおもむろに見せてくる。
携帯の画面いっぱいに、見たくもない現実を見せてくれる。
「これ…なに…隠し撮りとか…趣味悪…」
「ずっと言えなかったんだ。
社長を好きになるのはやめろって言ったのはそういうこと。特にさくらは綾乃さんとは仲が良いみたいだから余計傷つくと思ってさ。
俺たちみたいにこの系列にいるのが短い人間は知らないよ。
でも有明さんと綾乃さんが付き合ってるのは、昔からこの系列にいる人間なら誰でも知ってることでさ、これは古いボーイが面白半分で撮った写真…」
その日の営業終了後、高橋から呼び出された。
「どうしたの?」
「なんか頑張ってるみたいだね」
「頑張れって煽ってたのずっと高橋くんの方じゃない。レイさんの時も!本当にあたし辛かったんだからぁ…」
「ごめん、ごめん、なんかやる気だしてほしくってさ。せっかくさくら才能あるんだし」
「だから今期は絶対にナンバー1になりたい、いや、てかなる!」
ばつの悪そうな顔をして、スキンヘッドの頭をかく。
なんとなく、不穏な空気。
「大丈夫だよ?今回は…。」
「いや、そうじゃなくってさ、色々と綾乃さんとやりあって、綾乃さんと争ってるみたいだけど」
「高橋君にとっては都合いいんじゃないの?
誰とやりあおうが、あたしさえやる気になれば」
「綾乃さんと争っても、さくらが惨めになるだけなんだ…」
「なにそれ、あたしが綾乃ちゃんにかなわないってこと?」
「そうじゃなくて、はっきり言っとくわ、これ」
高橋が自分の携帯をおもむろに見せてくる。
携帯の画面いっぱいに、見たくもない現実を見せてくれる。
「これ…なに…隠し撮りとか…趣味悪…」
「ずっと言えなかったんだ。
社長を好きになるのはやめろって言ったのはそういうこと。特にさくらは綾乃さんとは仲が良いみたいだから余計傷つくと思ってさ。
俺たちみたいにこの系列にいるのが短い人間は知らないよ。
でも有明さんと綾乃さんが付き合ってるのは、昔からこの系列にいる人間なら誰でも知ってることでさ、これは古いボーイが面白半分で撮った写真…」



