「ここは、光の店じゃないわ…」
無意識に言った言葉のように思えた。
でも確かに聞こえた。
いままで頑なに有明と呼び続けていた綾乃が、まるでごく自然に彼を光と呼び捨てにした。
「あっそう。とにかくレイは絶対にはるなさんにも綾乃ちゃんにも負けないよ?
シーズンズは系列1売り上げが悪いって言われてるんでしょ?
光、レイに言ってくれたもん。お前が1番になってくれって」
魔法をかけて夢を叶えて、とは言われた。
けれど、1番になってくれとは言われなかった。
その事実が何より悲しくて、ショックだった。
…光はわたしに期待してない。
「別にあたしはもう1番になろうとか、お店の為に、ましてや誰かのために頑張ろうとは思ってないわ…。レイが1番になりたければお好きにどうぞ」
「ふーん。張り合いないの。
まぁそれならいいわ。レイがナンバー1になれば光はレイを1番に大切にしてくれる。
綾乃ちゃんそれでいいんだよね?それなら遠慮なくっ」
「興味ないわ…あの人が誰を大切に思おうと」
レイはバックを乱暴に手に取り、わたしたちにぶつかるように更衣室を出ていこうとした。
そのはずみで、レイの左耳についていたイヤリングが音も立てずに落ちた。
無意識に言った言葉のように思えた。
でも確かに聞こえた。
いままで頑なに有明と呼び続けていた綾乃が、まるでごく自然に彼を光と呼び捨てにした。
「あっそう。とにかくレイは絶対にはるなさんにも綾乃ちゃんにも負けないよ?
シーズンズは系列1売り上げが悪いって言われてるんでしょ?
光、レイに言ってくれたもん。お前が1番になってくれって」
魔法をかけて夢を叶えて、とは言われた。
けれど、1番になってくれとは言われなかった。
その事実が何より悲しくて、ショックだった。
…光はわたしに期待してない。
「別にあたしはもう1番になろうとか、お店の為に、ましてや誰かのために頑張ろうとは思ってないわ…。レイが1番になりたければお好きにどうぞ」
「ふーん。張り合いないの。
まぁそれならいいわ。レイがナンバー1になれば光はレイを1番に大切にしてくれる。
綾乃ちゃんそれでいいんだよね?それなら遠慮なくっ」
「興味ないわ…あの人が誰を大切に思おうと」
レイはバックを乱暴に手に取り、わたしたちにぶつかるように更衣室を出ていこうとした。
そのはずみで、レイの左耳についていたイヤリングが音も立てずに落ちた。



