恐る恐る中を覗いてみると、そこは誰もいなかった。
なんだ、楽勝じゃん。
たちまち私の機嫌は良くなり、余裕綽々でビデオ探しに取りかかる。
しかし、困ったことにビデオななかなか見つからない。
机の上にあると言っていたが、この散乱した場所から探せと?
そういえば、美術の先生は片付けが下手だと誰かが言っていた気がする。
ため息をはきつつなんとかビデオを見つけだした。
その時の達成感たるもの。
すると、次の瞬間私の危険レーダーが作動した。
ドアの外に人影が2つと、言い合う声が聞こえてきたのだ。
そこからはファインプレー。
扉が開くのと同時に教卓の下へ潜り込んだ。
そして今に至るのだが…よくよく考えれば、隠れる必要はなかった気がする。
あの時は焦りまくっていたからだが、あのまま普通に出ていても全然問題なしだったんじゃ…
ごめんなさい先生、前言撤回、悪いのは私でした。


