もう何処まで歩いたか、分からない。

でも知ってるんだ。

僕は君のいる場所に向かって歩いてる。


・・・・・・真夜中の町。
誰もいない歩道、静まり帰った車道。

目のように、満月は僕を見てる。


いつも暮らしていた町が、変わった。


いつもの仲間が、いなくなった。


僕は・・・・・・変わった。



しばらく歩くと、人影が見える。

いた。
探していたあの人が。

藍色の空の下、僕は『近くて遠い』君の元へ・・・・・・向かった。