ザァァァァッ

帰ってくる時にはギラギラ輝く太陽は雲で隠れ、代わりに大量の雨が降ってきた。

「今日は1人だから大丈夫。さぁ、入って?」

「お邪魔します…」

「お茶とタオル持ってくるから待っててね」

お茶をくみ、タオルを持って部屋に入ろうとした時、君の泣き声が聞こえてきた。

俺は直ぐに部屋に入り、君を慰めた。

「ごめんなさい…ぐずっ…うっ…こんなに優しくされたの…初…めて…ううっ」

「君に何があったのか、教えて欲しい。」

「クラスの子から…イジメを受けていたの。
家族にも相談したけど…『あんたが悪いからでしょっ!私にまた負担をかける気?!パシッ』
暴力を振ってきて、相談にも乗ってくれなかった。
そしてさっき、もう嫌になってその中でも私をいじめる隣の席のあいつを勢いよく肩を突き飛ばしたら…打ちどころが悪かったんだ…
私は人を殺してしまったんだ…。」

「だから逃げ出して走り続けたんだ。そしたら君と出会ったんだよ。
だけどもうココにはいられないと思うし、罪を償いにどっか遠いところで死んでくるよ。」

そんな君に僕は言った

「それじゃあ僕も連れてって」