次の瞬間、バケツの水が私の頭からかぶせられた。


「うわー美月きったね。」

四人が口々とそう言う。 

私は涙をこらえることしかできなかった。

「あ。ごめーん。汚くなっちゃったねーこのモップで拭いてあげるよー!」

「わー流石、玲奈優しいねー」

「でしょー!」

そんな会話が聞こえてくる。

それからというものの雑巾で顔を拭かれたり、トイレットペーパーを口に詰め込まされたりとやりたい放題だった。

反抗する気力もなく、ただ時が過ぎるのを待っていた。