武智さんはカレーを食べていたその手を止めると、私の顔を見つめた。

「私、これからもこうして景さんと一緒に食事がしたいです」

そう言った私に、武智さんは首を傾げた。

「2人じゃなくて、3人で4人で…一緒に食事をしたいと思っています」

「陽葵さん、それは…?」

私は口角をあげて微笑むと、
「景さんと結婚したいと、そう思っています」
と、言った。

「ーーッ…!」

武智さんは驚いたと言うように目を大きく見開いた。

「何かプロポーズしているみたい…」

しかも、私がしているのは“逆プロポーズ”と言うヤツである。

だけども、彼に自分の思いを伝えたかった。

正直に、ありのままに、武智さんに全て言いたかった。