それから数日後の夜。

私は聖恵とミヤジと日生の4人で、行きつけのバーで飲んでいた。

「無事に見つかってよかったねー」

報告を聞いた聖恵はホッとしたと言うように言った。

「彼女さんもなかなかアクティブなことをするな。

電車に飛び乗って目的地へ向かって、刑事みたいに自分の足で探して彼氏を見つけるなんて」

ミヤジはウイスキーの水割りを口に含んだ。

「なかなかできないですよね」

日生はふうっと息を吐いた。

「本当によかった」

無事に事件が解決したことにホッとして、私はモスコミュールを口に含んだ。

「それで、2人は結婚することになったんだって?」

そう言った聖恵に、
「えっ、そうなの?」

日生は驚いたと言うように聞き返した。