あっという間にどんどんと
月日が流れていく。
夜は少し肌寒くなってきた9月の中頃
かろうじて学校に来ていた私は
授業を聞くわけでもなく
ぼーっと外の景色を眺めた。
ー♪ー♪ー♪ー♪ー
怜香からの着信
慌ててケータイを耳に当てた。
「もしもし?」
「あ、愛?私だけど、ね、今からカラオケいかない?私彼氏の家に居るんだけど、ちょうどお兄ちゃんこっち来てて、今から愛迎えに行ってもらうから、4人で行こうよ!」
「え、4人で?!」
「そ、私と彼氏とお兄ちゃんと愛と。」
「え、それ私いる?(笑)いらない気がするんだけど、、、。」
「いいじゃん、行こーよ!とりあえずお兄ちゃんの番号メールで送っとく、お兄ちゃんには話してるからさ、すぐ電話してよ?じゃ、またあとで!」
「ちょ、怜香?!怜香ー?!」
プツリと通話の切れる音。
はぁ~
本当怜香って勝手(笑)
携帯が震え、
すぐに怜香からのメールが届く。
. お兄ちゃんのケー番
090-49XX-XXXX
.
まぢで、
私が掛けんの?
どーしよ、
久々の翔さん。
ちょっと緊張して
かけるのを躊躇う。
だけど、会えると思うと
自然と笑顔になる。
会えるんだ、いつぶりだろ?
心が踊るのがわかる。
私には彼がまだいるのに…
どうしてこんなにも会いたくて
心が弾んでるんだろう。
恐る恐る怜香から送られてきた
番号に電話をかける。
「もしもし?…愛ちゃん?」
