たわいも無い世間話をしながら、
ドライブが続く。
「愛ちゃん、なんか大人っぽくなったよね、」
「そうですか?(笑)なんか照れますね(笑)」
「愛ちゃんさ、彼氏とか居ないの?」
「…えっと、まあ一応(笑)居るのは居るんですけど、、実は別れたくて…。けど、別れられないんですよね…怖くて。」
「怖いって?」
なんでこの時、あなたにこんな話をしたのか分からない。だけど親身になって聞いてくれるのが本当に嬉しかった。
「そっか…俺もさ、分かれたり付き合ったりを繰り返してる彼女がいて…もう今はわかれてるんだけど、どーしていいか分からないんだよね(笑)」
「翔兄さん、優しいからモテますよね?」
「そんなことないよ、俺なんかよりも全然愛ちゃんのがモテるでしょ?可愛いし、スタイルいいし」
「いや、そんなこと、全然…」
可愛いの言葉に
深い意味は無いって分かってるのに、
それでも顔が熱くなるのがわかる。
間に受けちゃダメだって
分かってるはずなのに、
やっぱり嬉しくてドキドキする。
「あのさ?」
沈黙を破ったのは、翔さんだった。
「愛ちゃん、そんな奴と別れてさ
俺なんかどぉ?別れちゃえば?俺にしなよ。」
若干軽いノリで言ってるのはすぐに分かった
それでも、
嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
でも、間に受けてると思われるのも嫌だし
なんて答えたらいいんだろって
私も冗談ぽく言葉を発した
「ですよね?私も翔兄さんみたいな人が彼氏だったら、絶対幸せですよね~優しいカッコイイし」
って。
でもこれは本心
だけど
冗談だよって言われそうな気がして、
私も冗談だよって言えるくらい
軽い感じでそう答えた。
「ホントに?俺愛ちゃん結構タイプなんだよね、怜香には言えないけど…(笑)」
「ですね、私も怜香には言えません(笑)」
そうやって笑いあった頃
怜香の迎えの場所に到着した。
