Schicksal


「んだよお前。大好きとか…」


「まだ出会って1日目だよっ」


深夜は何処か照れていて、美波は笑っている。


変な事言ったかな?


「まぁ、俺らもう友達だしな」


奏太が言う。


「友達…」


胸が少し擽ったい。


「そうだねっ友達!早く行こ!」


楓が私の手を引っ張り走り出す。


すると皆も走り出して。


ただこの街の風を好きだと思った。




「はぁはぁ」


うぅ、やっぱり走らなかったらよかったかも…


想像以上に楓の足は早く手を引かれていた私は何度も転けそうになった。


それでも転けなかったのは転けそうな私に気付いて時々スピードを緩めてくれたから。


皆あんま息切らしてないな。


自分の体力の無さに驚いた。


「もう疲れた!何か飲もうよ」


「これで疲れたって体力ねぇな」


「分かってるよ」


少し馬鹿にしてくる深夜に頬を膨らます。


「まぁまぁ、カフェでもいこっ」


楓の笑顔を見ればまた釣られて笑顔になってしまう。


うん!


と言いかけた時黄色い歓声が聞こえる。


「きゃーー!!総長と副総長よ!」


「かっこいい!!」


「海斗様〜!こっち見て!!」


「綾人様、今日も可愛いです!!」


煩い。


なんなの?


「皆?」


皆固唾を飲んでた。


何処か嬉しそうな反面緊張している。


歓声の先に目を追いやる。


圧倒的な存在感を放つ金髪。目はつり目ともタレ目とも言えないがただだ美しい黒い瞳。何処かその黒い瞳に惹かれる。


そんな彼と


ふわふわの茶髪をした小柄な男性…いや、男の子?正直女子よりも可愛いんだけど…。なにあの可愛さ、絶対負けた。


二人共ここから数十メートル離れてるのに美形だと言うことが伝わってくる。


しかし、私が思ったのは


なんだ、ただのイケメンか…


ということ。


私は余り顔に興味がない。


だって性格が重要でしょ?


つい、鼻で笑う。


すると、金髪の彼と目が合う。


やばっ、鼻で笑ったのバレた?!


頭が混乱するなら何故か金髪はこちらへ向かって歩いている。


茶髪の彼も急な方向転換で驚いてる。


え、何でこっちくるの!


金髪の目は私を逸らさない。


気が付けば目の前にいた。


「お前、今俺のこと……。

いや、お前面白ぇな。俺の女になれよ」