Schicksal


「言い出したら僕らでも海斗は止めれないから言うこと聞くしかないと思うな♡」


いや♡つけながら言っても内容的に悪魔にしか見えません!!


「達也の車で行くからお前ら先行っとけ」


「「「「はーい」」」」


そう言って皆私を置いて出て行く。


誰か私の味方はいないの?!


「亜美」


「な、なに…?」


目を見て名前を言われるとイケメンだから流石に照れるっていうか…


イケメンなんてどうでもいいって考え間違えてました!


鼻で笑ってすみませんでした!!


あれ、てことは…海斗が綾人達でもドキドキするのかな?


今度試して貰おうかな!!


「俺本気だから。」


も、無理。


急に言われたら。


胸が…ドキドキして海斗の顔見れないよ…


何でこんな気持ちになるの?


私は好きじゃない…はずなのに。


「行くか。達也」


「準備出来てます。」


え?!


いつの間に居たの??


達也さんって忍者かなんか?!!!


「表に車を置いてます、もう皆さん帰られましたよ」


「あぁ」


海斗が私の手を取る。


そして部屋を出ればカラフル集団。


『お疲れ様でした!』


うわ、また挨拶してる。


しかも肝心な海斗は無視するし!


軽く頭を下げながら海斗と車の中へ入った。


海斗と達也さんと私だけの車内は………静かだった。


だって誰も話さないんだもん!!


しかも海斗は手を離してくれないし!


チラッて達也さんが見てきたの私恥ずかしかったんだから!


ていうか海斗は1回も私の意見1回も聞かないし。


私本当に孤児院に帰らなくていいのかな?


出来れば…帰りたくない…かな。


そんなことを考えているといつの間にか皆が住んでいる家についた。


「えっと…」


人数多いのは分かってたけど…大きくないかな?


一軒家ってもうちょっと小さいと思ってた。


何?


やっぱり暴走族だからカツアゲとか…強盗とかしてるのかな?!


いやいや流石にそんな事…してないよね?


「何さっきから変な顔してんだよ、つまむぞ?」


と言いながら私の鼻をつまむ海斗。


「もうつまんでるじゃん!」


そう言ったんだけど。


鼻をつままられているせいで声が変になっちゃて


海斗は勿論達也さんまで爆笑!


恥ずかしくて顔が真っ赤になる私を見て更に笑ってるし海斗のドS!!


むすっとしていれば玄関が開き、出てきたのは咲良。


「ちょと中まで聞こえるんだけど」


「私のせいじゃないもん!」


「早く降りろよ」


は?


さっきまで爆笑してたのに何?


何でもう車から降りてるの?


本当私の周りっていつの間にか行動するよね!


なんか私が悪いみたいじゃん!


急いで車から降りると達也さんは手を振って帰ってしまった。


咲良と海斗に続いて家へ入る。


中は男が本当に住んでるの?ってぐらい綺麗で…広かった。


「あ、亜美〜!」


いち早く私に気づいたのは綾人。


部屋から頭だけ出して…うん、可愛い。


それから私は色々な部屋を教えてもらった。