この隣で眠る匠馬とは、十歳の時から常に隣に居た。
まだ小学四年生だった頃。親類の家を引き継ぐことになった私達は、隣街から今の実家に引っ越しをした。
その時に隣に住んでいたのが、同い年の匠馬をはじめとした木峰一家だった。
父親同士は昔からの知り合いで、仲が良く…そうなると当然ながら一家ぐるみでの付き合いになる。
匠馬は一人っ子で、私は弟の宏平と二人兄弟。
とりわけ宏平が匠馬になつき、匠馬も満更ではない感じで宏平をかまって……必然的に、私達は一緒に居ることになった。
郊外の、畑と住宅しかないあの場所で……私達は毎日泥だらけになって遊び、そして成長して行った。
思春期になる頃には、ほんの少しだけど…気まずくなって距離を置くこともあった。
でも家に帰ると、必然的に『お隣さん』で『家族ぐるみの付き合い』で……。そうなると気まずくしている場合ではなかった。
もはや距離を置く、置かないの問題ではなく……生活の一部という言葉が似合うぐらいの距離感だった。
-それが、ずっと続くと信じていたのだ。
まだ小学四年生だった頃。親類の家を引き継ぐことになった私達は、隣街から今の実家に引っ越しをした。
その時に隣に住んでいたのが、同い年の匠馬をはじめとした木峰一家だった。
父親同士は昔からの知り合いで、仲が良く…そうなると当然ながら一家ぐるみでの付き合いになる。
匠馬は一人っ子で、私は弟の宏平と二人兄弟。
とりわけ宏平が匠馬になつき、匠馬も満更ではない感じで宏平をかまって……必然的に、私達は一緒に居ることになった。
郊外の、畑と住宅しかないあの場所で……私達は毎日泥だらけになって遊び、そして成長して行った。
思春期になる頃には、ほんの少しだけど…気まずくなって距離を置くこともあった。
でも家に帰ると、必然的に『お隣さん』で『家族ぐるみの付き合い』で……。そうなると気まずくしている場合ではなかった。
もはや距離を置く、置かないの問題ではなく……生活の一部という言葉が似合うぐらいの距離感だった。
-それが、ずっと続くと信じていたのだ。



