羽田空港に着いたのは、夜の八時を過ぎた頃。
匠馬はスーツケースを転がして、真っ先に向かったのは…チェックインカウンターではなく、コインロッカーだ。
何で?と思っていたら、「別にチェックインしてもいいんだけどね」と。
「あと五時間は余裕あるから…ブラブラしよっか」と私に手を差し出す。
私は黙ってその手を握ると‐匠馬はしっかりと握って、歩き出した。
「もうちょっと後でも良かったんじゃない?」
「でも俺はさ、千聡と二人で居たかったんだよ」
匠馬は私の手を引いて、エスカレーターの方向へ。
「予定を詰めすぎて、千聡とゆっくり出来なかったから…最後ぐらいは、一緒に居ようよ」
そのまま六階まで上がって、向かった先は‐展望台だ。
ドアを開けると、冷たい風が一気に駆け抜ける。
風に吹かれながら、間接照明に照らされた薄暗い中を歩いていく。
そして空いているベンチに腰掛けると…大きな飛行機の離陸音が聞こえてきていた。
ただ二人で、暗闇の中ぼんやりと佇む。
それはまるで…暗い海にたった二人で浮かんでいるような、そんな錯覚に陥ってしまう。
匠馬はスーツケースを転がして、真っ先に向かったのは…チェックインカウンターではなく、コインロッカーだ。
何で?と思っていたら、「別にチェックインしてもいいんだけどね」と。
「あと五時間は余裕あるから…ブラブラしよっか」と私に手を差し出す。
私は黙ってその手を握ると‐匠馬はしっかりと握って、歩き出した。
「もうちょっと後でも良かったんじゃない?」
「でも俺はさ、千聡と二人で居たかったんだよ」
匠馬は私の手を引いて、エスカレーターの方向へ。
「予定を詰めすぎて、千聡とゆっくり出来なかったから…最後ぐらいは、一緒に居ようよ」
そのまま六階まで上がって、向かった先は‐展望台だ。
ドアを開けると、冷たい風が一気に駆け抜ける。
風に吹かれながら、間接照明に照らされた薄暗い中を歩いていく。
そして空いているベンチに腰掛けると…大きな飛行機の離陸音が聞こえてきていた。
ただ二人で、暗闇の中ぼんやりと佇む。
それはまるで…暗い海にたった二人で浮かんでいるような、そんな錯覚に陥ってしまう。



