「別にいいだろ…っ!
信じてるわけじゃないけど
こういうべたな事すんのも
たまにはいいかなって…
って俺何言ってんの…。」


こんなに焦ってる颯人
初めて見た。


学校でもいつだって
ずっと笑ってて
何でもサッとこなしちゃうと
思ってたのに。


可愛い。


素直にそう思ったけど
声に出すのはぐっと我慢した。
これがいつもの
俺様に戻っちゃったらもったいないもんね。


「颯人ありがとう。
永遠に結ばれようね。」


だから今度は
私から颯人に
永遠を願うキスをした。


もう頂上は過ぎちゃってたけど、
それでも、
ここでの願いは叶う気がしたんだ。


だって颯人は
こんなにも私の事を
想ってくれてるんだから。