呼吸を整えた後、
立っていた颯人の顔を見上げると
親指で自分の唇をなぞっていた。


その姿は妖艶で色気爆発って感じで
目を反らした。
…見てられなくて。
これ以上ドキドキしたら
死んじゃいそうなんだもん。


すると下を向いた私の顎を
さっきとは反対の手で上に向かせられた。


目が合ったかと思えば
今度は軽くチュッという
リップ音と共に降ってきたキス。


「これで俺たち永遠に結ばれるね?」


そして颯人はそう言った。
だけど、言葉の意味が
よく理解できなくて
首を傾げていると
私の疑問を分かったように答えた。


「ほら、あれ読んで。」


颯人が指差したのは
私が座っている席の
上の方に貼ってあったシール。