ほら。こういう時の予感って
大体当たるんだ。


颯人はものすっごく楽しんでる。


この狭い観覧車の中。
もう私に逃げ場はなかった。


綺麗な顔が近づいてきて
お互いの唇が触れた。


最初は触れるだけだったのは
観覧車が上へあがって行くにつれて
キスもどんどん深くなる。


「ん…っ、は…っ」


息を吸おうと
顔を横に背けても
颯人は私が逃げられないように
何度も何度も唇を塞いだ。


何分こうしていたのだろう?
あんまりにも
大人すぎるキスに力が抜けてしまった。


颯人のキスは
他に何も考えられないようになるような、
おかしくなってしまうような…。


やっと離れた口で
大きく酸素を取り込んだ。