一途彼女×S系彼氏

完全に嫉妬したよね?今。


「ねぇ、嫉妬してくれたの?」


いつもの颯人に
負けないくらい
意地悪な声でそう聞くと


「うるせぇ。」


小さくそう言った。


でも、その言い方は
肯定しているようにしか
聞こえなかった。


ふふふ、嫉妬してくれたんだ…。
嬉しくってつい舞い上がった。


「私が好きなのは颯人だけだよ?」


繋がれていた手を離して
颯人の前に行って顔を見上げた。


すると颯人はバッと手の甲で
自分の顔の下から半分を隠した。


だけど、ばっちり見ちゃった。


耳まで真っ赤に染めて
照れている颯人の顔を。


レアだから
しっかり頭に焼き付けておこう。