「…っサイテーー!
人の事騙すみたいなことして!
有り得ない!!」


怒りがMaxに到達した私は
その公園を去ろうとした。


でも、それは颯人君によって
止められてしまった。


「ごめんて。」


後ろからハグされ
身動きが取れなくなった。


「莉子っていじめたくなるんだよね。
なんか可愛くて。
でも、俺が莉子の事
好きだっていうのは本当だから。」


…こんなのずるい。
耳元でそんな事言われたら
許しちゃうじゃん。


くるっと半周させられて
颯人君と視線が絡まった。


「俺と、付き合ってくれる?」


「…はい。」


小さく頷き、
私達は月明かりに照らされながら
静かな公園で
想いの通じ合った2度目のキスをした。