一途彼女×S系彼氏

意地悪で楽しそうにしてるのに、
その声はどこか真っ直ぐで、
素直に私の胸に刺さった。


でも、ここでも
縦に首を振れないのは、
世間体を気にする
私のプライドが邪魔をしたから。


「…本気で私が好き、なの?」


「何回も言わせないで。
俺は本気で莉子が好きだよ。」


不意に呼び捨てされた事に
胸がキュッとなった。


この時、
自惚れかもしれないけど
颯人君が本気で私を
想ってくれているのだと
強く感じた。


***


それから美桜たちと合流して
お昼を食べて
たっくさん遊んで
解散となった。


当たり前だけど、
美桜は斗真君と帰って行って、
自然と私は颯人君に
送ってもらう流れになった。