一途彼女×S系彼氏

「多分、莉子ちゃんの
イメージ的にピンクだけど、
水色のがいいと思う。
ってか個人的に俺が
水色が好きってだけなんだけど。」


私と一緒だった。
100人中99人は
私のイメージはピンクという。
でも本当は水色とか緑が
好きだったりする。
こんな小さい共通点が
すごく大きなものに感じて
嬉しかった。


他にも家で猫を飼ってるとか、
甘いものが好きとか、
好みが似ていて、
買い物をしていても
たったそれだけの事が楽しかった。


そんなこんなで
緊張も、よく分からない
胸のドキドキも忘れかけていた時、
神様は私達にいたずらをした。


「は、やと…?」


後ろから聞こえたのは
可愛らしい女の子の声。
振り返った瞬間、息をのんだ。