その後カフェで
他愛もない話をして店を出た。
「次はどこ行きたい?」
んー…。
どこって言われても
特に思い浮かばない。
「逆に阿久津君は
行きたいところないの?」
逆に質問返しすると
スッと長い綺麗な人差し指が
私の唇に触れた。
「…っ、な、なに?」
あまりにも
その一連の動作がスマートで
色気があったから
心臓がドキッとして
一歩後ろへ下がった。
「禁止。」
「へ…?」
「その、阿久津君っての禁止。
颯人って呼んで。」
な、名前で呼ぶの…?
私、連と斗真君以外
名前で呼んだことないんだけど…。
しかも斗真君に至っては
美桜の前での呼び名だし。
だから実質相手に直接
名前を呼んだことがあるのは
蓮だけなのだ。
他愛もない話をして店を出た。
「次はどこ行きたい?」
んー…。
どこって言われても
特に思い浮かばない。
「逆に阿久津君は
行きたいところないの?」
逆に質問返しすると
スッと長い綺麗な人差し指が
私の唇に触れた。
「…っ、な、なに?」
あまりにも
その一連の動作がスマートで
色気があったから
心臓がドキッとして
一歩後ろへ下がった。
「禁止。」
「へ…?」
「その、阿久津君っての禁止。
颯人って呼んで。」
な、名前で呼ぶの…?
私、連と斗真君以外
名前で呼んだことないんだけど…。
しかも斗真君に至っては
美桜の前での呼び名だし。
だから実質相手に直接
名前を呼んだことがあるのは
蓮だけなのだ。



