その言葉と共にひざまづいて
ポケットから小さな箱を取り出した。


「これからもずっと俺の隣にいてください。
莉子、結婚しよう。」


ワッと歓声に包まれると同時に
その箱を颯人が開けると
箱の中で太陽の日を浴びた
指輪が輝いた。



こんな…
夢を見ているみたい。


放心状態で
うんともスンとも言わない私に
痺れを切らした颯人が立ち上がった。


「俺と結婚するの?しないの?」


そんなの…


「する…!
お願いします…っ!」


嬉しくて、
在り来たりな返事しか出来なかったけど、
颯人は満足そうに笑っていた。