ベットの中で
くっついてゴロゴロしていた時


「なぁ、俺の夢の話してもいい?」


突然颯人がそんな事を言い出した。
颯人の夢か…。
そう言えば聞いた事なかったな。
私と同じ大学だから
医療関係なのは間違いないんだけど、
具体的に何になりたいとか
知らなかった。
だから


「うん、教えて。」


今さらだけど、ちゃんと知りたくなった。



「俺さ、昔から
自分の病院を持ちたかったんだ。
ちなみに小児科ね。
町のお医者さんってやつ。」


町の…お医者さん?


「小さい頃は喘息が酷くて
近くの小児科に長い間
お世話になってたんだ。
その時から俺も
身近にいる頼れる医者になろうって
子供ながらに心に決めた。」