一途彼女×S系彼氏

月明かりに照らされた颯人は
何処か吹っ切れたような顔つきで言った。


「明日、ケリつけるから…。
一緒に来てくれる?」


だから私は迷うことなく
首を縦に振った。


颯人が何をしようとしているのか
そんな事は全然予想はつかなかったけど、
なんか大丈夫って思えたんだ。


「…隠されてたのは
正直ショックだった。
でも、それが私を守るためだって聞いて
嬉しいとも思った。
だけど、私大丈夫だよ?
颯人が私の事、好きでいてくれるなら
いじめまがいの事にだって
負けないし!!」


手に拳を作りながら
気合を入れヘラッと笑うと
やっと颯人も力が抜けたみたいだった。


「…ありがとう。」


颯人の胸に引き寄せられ、
耳元でそう囁かれた。