一途彼女×S系彼氏

そして私の目を
真っ直ぐ見て


「颯人君なら絶対大丈夫だよ。
私が保証する。」


そう言ってニコッと笑った。



「美桜…。」


そうだよね…。
私、写真の事ばっかり頭にあって
颯人の事を信じる事忘れてた。


大切な人なのに、
私を、大事にしてくれる人なのに。


「美桜、ありがとう。」


私も同じように笑みを浮かべて返し
携帯を手に取った。


連絡先から
颯人の名前を表示した時―――


ピンポーン―――


家にチャイムの音が響いた。


…まさか


「心配ご無用って感じ?」


美桜も同じことを思ったようで
”だから言ったでしょ?”
って言ってそうな笑みを浮かべた。


「ありがとう…。
話してくるね!」


「行ってらっしゃい。
あ、仲直りしても
今日は泊まるって決めてるからね!
早く戻ってきて~。」


ヒラヒラ手を振る美桜を見て
自然と気持ちが軽くなった。


だから、大丈夫。