一途彼女×S系彼氏

「そんな事ないでしょ。」


すかさず否定してくれた美桜だけど、
今の捻くれ者の私には
適当な慰めにしか聞こえなかった。


「だって2回目だよ?
しかも元カノと…。」


「何か事情があったのかもしれないし、
颯人君と話してみた方が
いいんじゃないの?」


それは…
分かってるんだよ。


だけど、この写真を見せて
”ごめん”って言われるのが
怖いんだ…。


「莉子さ、前に私に教えてくれたよね?
仲直りする方法。
だから今度は私が教えてあげる!


まずは、颯人君の話を
聞いた方がいいよ?
確かに怖いよ。
私も斗真と初めて喧嘩した時、
向き合うの怖かったもん。
だけど、莉子が落ち着かせてくれたから、
私に向き合う勇気をくれたから
今もこうして付き合ってる。」