一途彼女×S系彼氏

「早かったでしょ?
お兄ちゃんに送ってもらったんだ。
あ、ちなみに今日泊めてね?
制服持ってきちゃったから!」


そうペロっと舌を出して
いたずらっ子のように笑う美桜に
思わず抱き着いた。


「美桜~…。」


「はいはい、話は莉子の部屋で聞くよ。」


背中をポンポンと叩かれ
泣きわめく子供をあやすようにして
私から離れると
リビングにいたお母さんたちに声を掛けて
私の部屋へと向かった。





「…なるほどね。」


部屋に入るなり、
泣きながら写真を見せて
一通り説明を終えると
美桜は腕を組んで唸っていた。


「…私って浮気される運命なのかな。」


ポツリと出た本心。
切ないけど、2度もあれば
そう思ってしまう。