一途彼女×S系彼氏

「どうせ颯人君の事
考えてたんでしょ!
白状しろ!この!」


と美桜に飛びつかれて
じゃれ合っているうちに
お昼休み終了5分前の
チャイムが鳴り響いた。





そんな幸せな時間を過ごした日の
放課後に事件は起こった。


***


今日は珍しく
何の予定もなく
真っ直ぐ家に帰ってきた。


ポストの中を確認すると
1通の私宛の封筒が
入れられていた。


差出人不明…


誰だろうと
考えても分かる訳ない
相手を想像しながら
部屋でその封筒を開いた。


「な、にこれ…。」


そこには
言葉を失うものが映っていた。


「はや…と?」


見間違うはずのない
大好きな人。
颯人と…
一度だけ会ったことがある。




―――元カノ