一途彼女×S系彼氏

あれから早数日が経った。


だけど、未だに私たちの噂は
消える事を知らず
マスコットキャラクター状態の日が続いた。


「あーー、もう疲れた!
毎日毎日見に来られても
困るし!!休まらないし!」


そう嘆くのはもちろん美桜。


私達は好奇心で集まる
たくさんの人から逃げるために
使われていない棟の
空き教室に避難してきた。
現在お昼休み。


「ホント、お昼位ゆっくり
させてもらいたい…。」


「「……はぁ。」」


2人して盛大なため息が出た。


注目を浴びるのに
慣れている美桜でさえ
疲れ切っているのだから
私はもっと疲れている。
今までこんな経験したことないしね。


だけど、この原因を作った
私達の彼氏はというと、
そんな事に目もくれず
いつもとなんら変わらない様子で
毎日過ごしている。