一途彼女×S系彼氏

「美桜?」「莉子?」


恐る恐る振り返ると
怒りに満ちた笑顔を浮かべる
2人がいた。


うっ…と威圧感に負け
後ろに一歩。


「…どうする?逃げてみる?」


私の提案に美桜が乗ってきた。


「せーの…」



「「逃さないよ。」」


ですよね…。
いとも簡単に捕まった私達。


観念して
颯人と向き合い顔を見上げた。


「…ごめんね?」


申し訳なさそうに謝った。
でも、そんなんで
許してくれるわけもなく…


「じゃあ、さっきの莉子たちみたいに
俺らがあの子達に
話しかけてもいいの?」


颯人の指差す先は
昔からの颯人と斗真君ファン。
しかもすごーーく質の悪い。


そんな事…


想像出来ないくらい恐ろしい。