一途彼女×S系彼氏

「すっごいバカっプル。」


ぼそっと出た言葉を
美桜は聞き逃さなかった。


「そんな事言えば、
莉子と颯人君だって!
ずーーーっとくっついて
手繋いでるじゃん!」


と反論。
そこで思い出した。
拗ねて顔を背けたのに
手は繋いだままだったという事に。


「俺らはいいの。」


「じゃあ、お互いバカップルでいい?」



颯人と美桜の言葉に
さっきまで拗ねてたのが
どうでもよくなって


「ん~、それもあり?」


そう思う事にした。


なんて会話もそこそこに


「とりあえず教室行こうぜ~~。」


颯人の一言でみんな
新しい教室に向かって
歩き出した。