それにしても
見れば見るほど綺麗な顔。


月明かりに照らされて
見える颯人の肌は
すべすべで毛穴なんて見えなくて、
まつ毛は長いし鼻も高いし。


こんなにかっこいい人が
自分の彼氏だなんて
今でもたまに夢みたいに思う。


まぁ、夢だったとして
それが覚めちゃったら困るんだけど。
だから、


”ずっと、隣にいさせてください”


そんな願いを込めて
もう一度颯人に口づけをした。


数秒して離れた後、
そこには寝ていたはずの颯人が
目を開けてニヤッと笑っていた。


「…!?」


「何、莉子ちゃん。
寝込み襲うなんて大胆~。
足りなかった?もう一回する?」


ぶんぶんと全力で
首を横に振ったけど、
そんな抵抗なんて意味がなかったことは
言うまでもない───────