一途彼女×S系彼氏

「分かればいいんだよ。」


そう言ってくれた颯人に
ホッとしたのも束の間。


「…なんて言うわけないだろ?
きっちり教え込んでやるから
今日の放課後、部活終わるまで
待ってろよ。」


耳元で悪魔の囁きがした。


ニヤッと笑う颯人に
追い詰められている私。


「おい!俺らの事
忘れてないだろうな!!」


少し前の方から
そんな声がして思い出した。


完全に忘れてた先輩方。


「あ、すみません忘れてました~。」


颯人も忘れてたみたいで、
素直に謝ればいいのに
わざと挑発するような言い方をした。


「お前な…。」


案の定、先輩達は
顔を真っ赤にして怒っている。