一途彼女×S系彼氏

今日も屋上は
貸切状態でやっと落ち着いた。


「あー、腹減った。
莉子、早く食いたい。」


急かす颯人を少し待たせて
お弁当を広げた。


「はい、どーぞ。」


「うまそ。いただきます。」


手をパチンと合わせて
ハンバーグを口に入れた。


「ん。うま。」


口いっぱいに含んでるから
もごもごしてたけど
美味しいみたいでよかった。


颯人は無言で食べてるから
私も自分のお弁当を食べた。


「ごちそーさまでした。」


米粒1つ残らず綺麗に
食べてくれて空っぽになった
お弁当箱。


それを見て無意識に
頬が緩んだ。


「どういたしまして。」




お弁当を食べ終わって
お昼休みは残り20分。