「あっ!りぃーくん!」



ザワザワとする朝の学校の下駄箱。

見慣れた後ろ姿を見つけパタパタと駆け寄る。



「おはよお!」

「…………………」



…シンとする私たち。

あら?やっぱり…………



「…りぃーく…」

「何なわけ?マジ挨拶ぐらいで話しかけないでくれる?」

「……ご、…ごめんっ」



スタスタと遠ざかる背中。

そんな後ろ姿を見つめ、頭の上にはハテナマークがびゅんびゅん飛び交う。


り、りぃーくん………。



「あ、おはよー!ミーイ!」

「…おはよ~……」

「うっわ!暗っっ」




美浦(ミウラ)ミイ。高校…2年生。

え?何でこんな暗いかって?

…知りたい?

っていうか、聞いてェェェ!