別れても好きなひと

大悟は当たり前のように部屋に入り私をソファに座らせると辺りを見渡し救急箱を見つけると私の膝を手当てした。

座っている気力がなくてソファに横になりながら手当てしてくれる大悟をみる。

「さっき、店のスタッフには俺たちのこと話した。」
「……そう」
「勝手にごめんな。」
「いつかわかることだし。」
「まぁな。…でも俺も冷静じゃなかった。さすがに焦ったよ。」
「うん。」

「なんだよ」
「ん?」
「今日はやけに素直だな。」
大悟が私をみる。そうでしょ?といわんばかりに私がにやけると
「そうとうやばいな。」
と大悟はつぶやいた。