別れても好きなひと

大悟は私を抱き上げスタッフルームのすみにあるソファに寝かしてくれた。大悟からもらったストールをかけて顔を見えないようにしてくれている。

「まってろ。すぐ戻る。」

すぐにスタッフルームからでた大悟はたぶん色々と段取りを決めて私を送る支度をしているんだとわかった。

またやっちゃった…。

でも今は、今日だけは大悟の手を離したくなかった。
放せなかった。