別れても好きなひと

私はうまく動かない足を無理矢理動かして店内に入りスタッフルームに入った。

後輩が「杉崎さん、電話です。杉崎さん?」途中掛ける声も無視して足を止めなかった。

スタッフルームの中に入ってすぐに私は床に座り込んだ。

どうしよう、どうしよう、どうしよう。



道路の向こうに見たもの。

それはあのストーカー男の姿だった。