別れても好きなひと

次の日大きな絆創膏をおでこに貼りながら私はいつも通り仕事をした。こういうところは…大人になったのかな。こういうところだけは。

でも中身はなにも変わらない。

「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています。」
常連のお客様を見送っていると…




私は全身の筋肉が強ばり
呼吸ができなかった。

金縛りにあったかのように
その場から動けない。

でも



逃げなきゃ。