血だらけのティッシュでおでこをおさえながらスタッフルームへ入ると

「ばか…」

大悟はすぐに救急箱をだし手当てしてくれた。

はじめはため息をつきながら手当てしていた大悟が「ぶっ!」と、突然吹き出した。

「なに?」

「なんでおでこ?」
「おでこが痒くて」
「ばかだな」
「はいはい。」

「だから話し聞くって言ったのに。」
「……。」
「心配くらいさせろって言っただろ?」
大悟は突然寂しそうに私を見た。
「心配と迷惑しかかけてないから。言いにくいよ。」
「心配も、迷惑もさせてもらえなくなったら…俺は寂しいよ。」
また…。なんか泣きそう。